クーポン地獄

 ファミマのクーポン地獄に陥っている。

 断っておくがここで言う地獄というのはヘルorヘブン的地獄ではなく、蟻地獄的な意味合いの地獄である。一度落ちたらはい上がれない地獄である。蟻にとってはこれこそ地獄であろう。働き蟻は常に働いているので、間違いなく次は蟻以上になれるのではないかと思うが、そんな蟻の地獄と同じ意味の地獄である。仏教的には地獄は輪廻のうちの一カ所なので、時期が来たら出られるわけだが、今回の話には関係ないのでやめておく。

 で、ファミマのクーポン地獄である。
 ありがたい地獄である。この時期、ただ歩いているだけでもまあまあ指がちぎれてどっか行きそうなので、そこに人間らしい体温を取り戻すためにも温かい飲み物はありがたい。指先が温まる上に体の中まで温まる。そこへきてこのホットドリンククーポンである。神の采配。これを決定した方はきっと前世として大いに徳を積んだに違いないので、来世にはきっと期待できるに違いない。ありがたい。しかしいまありがた、まで打ったところで、スマホの操作ミスで予測変換が全画面になりとても恐ろしかった。急に画面いっぱいになると、感謝の言葉でも恐怖の壁となるものだ。
 ちなみにこんな感じになった。
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 脱線した。

 ファミマのクーポンの話を続けたい。今回のクーポン、なんと50円引きである。50円。もともと150円しないものに対して50円引き。昼に作られたまま売り場に積まれた弁当より割合が高い。三割を超えている。ウインターセールでも最近なかなか見ない数字だ。それが日常的に供給される。使わないわけにいかない。ホットミルクティーが88円。スーパーの値段である。しかも私のよく利用する店舗は温蔵庫(棚?)の設定が少し高いのか、いつでもアツアツのミルクティーが買える。すごい。アツアツって久しぶりに打ったぞ。もしかしたらこのスマホに変えて丸一年、初めて打ったかもしれない。記念すべきだろうか。

 死ぬほど話が逸れたが、極めつけにこのクーポン、一本買うとまた同じものが発行されるのである。間違って使わずに二本買ったので、財布には三枚のクーポンが常に入っている。三枚もあると一枚くらいは使おうかなと思う。使う。するとまたクーポンである。レシートにくっついているので、受け取らない手がない。貰う。貰ったら使わねばなるまい。他のコンビニに寄るわけにいかない。何故なら財布には三枚もクーポンがある。ファミマ一択だ。おかげでいま仕事には常にアツアツミルクティーが供をしてくれる。そして必ず財布には三枚のクーポンがある。少なくとも一月七日までは私のクーポン地獄は続く。おっと出られるのか。しかし出たいわけではないんだよなあ。できれば二月半ばくらいまではやってほしい。無茶すぎるので書くだけにしておく。

 と、思ったらほうじ茶でもクーポンが出てしまった。四枚になってしまった。クーポン地獄。


20220108追記:なんとクーポン、十七日までだった。